世界の基礎+α

世界の平和を実現するための方法を考えます

前書き:この書籍を書くに至った経緯

 

●このブログ(書籍)の目的
かつての私は自身の脳を用いて世界の真理を解き明かすことを目指していた。しかし、中学生の頃にAIが持つ可能性に気が付いたことがきっかけでその目標は人を超える汎用人工知能で達成するべきだと思うようになる。それさえ開発すれば研究者は用済みだ。私は私自身が研究者になる必要はないと考えた。そして自分が生きている間には世界の真理の解明が終わることはないだろうと思っていたのだが、人を超えるAIの開発に成功すれば自分の寿命の終わりに真理解明が間に合うのではないかという希望も持てるようになった。

やることの大きさを考えると高校にはいかないほうが良かった。私はより多くの自由につかえる時間を確保するために高校に行かない選択をした。私は独学でAIに関する考察を行い始めた。大学には行くつもりだったので同時並行で大学に行くための勉強も開始した。

私が誤った考えを持ち始めたのはそんなときだった。私はしばらくしてAIを開発して世界を支配できるのではないかという考えに至る。むしろ自分がやらなければ他人がAIを使って世界を支配する。そう考えるともはや私には自分がAIを開発して世界を支配する以外に選択肢がないかのように考えられた。やらなければやられるのだ。

そして私は多くのことを考え始めた。起業して複数人でAIを開発することやそのときどうしたら他の企業に勝てるのかということについて考えた。天才ではない私が私以外のすべての天才を出し抜く方法を見つけ出そうとしてあらゆる手段を検討した。私は今では人は死に至る理由が多すぎてそのすべてを消すことができないためいずれ自分が死ぬことになるのは避けられないと考えているが、当時はもしかしたら完全な不老不死を実現して永遠に生きることもできるかもしれないとも考えていた。そう思うとより一層世界を手に入れたいという思いは膨れ上がった。私は不老不死になり永遠の幸福を手に入れるチャンスを掴んだのだ。ゆくゆくは宇宙も支配することができるかもしれない(ところで不老不死が実現してしまうと相当強固な人口制限をかけないと人口爆発で人類は悲惨な末路をたどるのではないだろうか。食料のないところにまで人が生まれることはないため無制限に人が増えることはないと予想されるが、人口増加が自然と止まる時点の人々の生活は十分に高い水準であってくれるのだろうか。案外税と刑罰により人口の増減を適切に操作することができる可能性もあるかもしれないが、ろくなことにならなそうに思えるので私は現時点では不老不死は実現しないほうが人類のためだと考えている。なお、電脳世界に意識を送り込むような方法は本当にそれが自分であるかが疑わしく感じられるため私は好きではない)。


だが脳内ではたいそうなことを考える割には実際の自分は何もしていなかった。高校に行かなかったことにより勉強に集中できなくなっていた私は勉強の代わりにゲームに熱中していた。少しは世界についての洞察や、ITやプログラミングに関する学習も行った。しかし私がゲーム以外にしていた活動といえばそのぐらいで、それ以外に特に目立った活動はしていなかった。受験のための勉強もわずかに行った程度で、当初は東京大学を目指していたのだが、最終的にはすべての国立大学に不合格になるレベルになっていた。浪人1年目に相当する期間が終わろうとするとき、私には何も残っていなかった。もはや世界征服をすることはできない。私にはとても他のすべての人間を出し抜く力はない。そう思った私はしぶしぶ世界の平和を実現し、その世界の片隅で生きることを目指すことにした。

その後、浪人生活二年目に突入した。私は親に予備校に入れられたが授業が面倒なのでそれをこっそりさぼり、その付近を散歩していた。散歩をしながら私は私自身の平和のために世界の平和を実現する方法を考えた。精神的な転機が訪れたのはその時だった。そこで私は世界の平和のためには他人の協力が必要なことに気が付いた。私一人ではどうにもならないのだ。そしてどうしたら他人を世界の平和のために動かすことができるのかを考えはじめた。すると私の脳内に多くの人が自ら世界の平和に動く様子が現れた。私は私の脳内妄想で感動した。私はそれまではあくまで自分のために世界の平和を実現しようとしていた。もし隙があればやはり世界を征服してやろうと思っていた。しかし私は多くの人間が世界の平和のために立ち上がるのを見た。気が付くと私はもはやそれらの人々を裏切ることができなくなっていた。私は特に世界を敵視する必要はなかったのだ。私が世界を征服しなければ私以外の人間に征服されるという考えは誤りだった。私はそこで初めて改心し、真に世界の平和を求めるようになった。


私はその後世界平和のために多くの考察を行った。そしてそれを実現するための見解をある程度手にすることに成功した。私はこのブログあるいはこの本を通してその考えを伝えたいと思う。

 

●本書の構成

この前書きの直後には、民主化の実践的な手法がまとめられており、読者はまずそれを読むことで本著の膨大な記述を理解するためのウォーミングアップや本著の内容のレベルの確認を行うことができる。そして、第一章から第四章には人々が社会をより良い方向に動かすために把握するべき知性を向上させるための技術を、第五章から第十章までは民主主義などのより良い社会を実現しようとする際に役立つ実践的な知恵を紹介している。また、第十一章及び第十二章では本書のおまけとして世界の根本的な構造についての解説が載せられている。


私は本著の内容を公開する価値のあるものだと考えたからこそ、それを公開することにした。しかし、本著はどの分野に対しても専門家ではない人間によって書かれた専門家のチェックを受けてない書籍であるため、内容の信頼性はさほど高くない(専門家による確認がないのは私自身にそうするためのツテや資金がなかったからである。著者である私は年齢的には大学に在籍していてもおかしくなかったのだが大学には進学できなかったため大学教員に専門的な内容についての質問をすることもできなかった)。特に民主主義の章の「立法、行政、司法の三権を用いた権力分立」と「官僚及び公務員について」の部分については、私の実際の政治制度についての理解が浅いまま執筆されている。従って、私の本の内容は鵜呑みにせずに参考にする程度に留めながら読むようにするべきである。また、私は他に多くの物事についての探究や創作活動を行う必要があり、あまり多くの時間をこの書籍の執筆に割くことはできないため、その読みやすさの実現を放棄している。従って、本著には読みづらいところがあると思うがそれは多めに見てほしい。