この記事は書籍「世界の基礎」の一部です。
考える時間を増やす、継続的に考える
優れた発想を出すためには、考える時間を増やすという力技も有効である。考える時間を増やすことによって当然発想の量は増え、優れたアイデアが生まれる可能性は高まることになる。また、より多くの時間を洞察に費やすことで世界の真理の探究における前人未到の領域へと突入すれば、今まで誰も思いつかなかったようなアイデアを生み出すことも可能となるだろう。
考える時間を増やす方法として、一定期間内の思考時間を増やすという方法もあるが、それに加えてより長い期間に渡り継続的に考えるという方法もある。人は時期によって何を考えているかが違う。あるテーマについて継続的に考えると、そのテーマに関するアイデアがそれぞれの時期特有のアイデアとが結びつき、思いもしないアイデアが生まれる可能性を高められる。また、継続的に考えることによる記憶の定着も発想力の向上をもたらすだろう。定着した記憶は思考における操作が容易くなるので発想に使いやすくなる。
長期に渡って何かを考える際は、いくつもの問題を同時並行で考える用にするといいだろう。同時並行でいろんなことを考えることもまた普段は結びつかないようなアイデア同士が結びつくことに貢献する。また、重要な疑問は予めどこかにまとめておき、それを時折見直すことも検討する価値がある。そうすれば現時点で分からないような問題もいつのまにか解決されているかもしれない。