この記事は書籍「世界の基礎」の一部です。
学校で学べる科目の数を増やす
生徒が選べる選択肢は多い方が良いが、それぞれの学校で個別に多様な授業内容を用意することには限界があるかもしれない。しかし学校外部に、現在の学校教育に含まれない特定の分野について教えるための補助機関を用意し、その組織がいくつもの学校を掛け持ちしてその分野を教えることで、実質的に各学校で学べる科目を低コストで増やせるのではないだろうか。この方法では、生徒が学べる分野を増やしたいときに、各学校ごとに新しい分野について教える教員を用意せずとも、その補助組織のみにその分野を教えるための教員を用意するだけでよくなる。今はオンラインで教育を行うこともできる。このやり方で柔軟に教える内容を変化させられるのではないだろうか
その他
大学などについて編入をもっと行いやすくするといいかもしれない。飛び級制度の整備も検討の余地あり。高校在学中に大学の教養科目の講義を受けて単位が先取りできる国があるとも聞いている。
日本の制度として能力の証明手段をもっと増やしたほうがいいのかもしれない。そして企業の側もその証明を先入観から否定してはならない。現時点では学校卒業以外では資格の取得などによる能力証明がある。しかし学校に行かずにそれのみで就職することは難しい。
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