世界の基礎+α

世界の平和を実現するための方法を考えます

中高生が選ぶべき進路に関する見解

この記事は書籍「世界の基礎」の一部です。

kanayamatetsuya.com

○高校に行かないという選択肢
中高生の選択肢の一つとしては高校に通わずにあるいは高校を辞めて高校卒業程度認定試験に合格して大学に行くというものがある。私は本当にやる気と能力のある者についてはそのような選択をすることも検討の余地があると考えている。

ただし、高校に行かないという選択肢は安易に選択するものではない。これはあくまで現行の日本の制度下においての話だが、現在の日本では高校を卒業することは実力の証明手段として非常に有効である。頭が悪かったとしても高校を卒業しておけばある程度は就職はしやすくなる。一方で高校を卒業していない場合は能力が非常に高い場合においてすら就職することが難しくなる。したがって私は高校に行かないあるいは高校をやめるという選択肢を日本の若い世代に対して安易に推奨することはしない。自分の時間は学校に通学しながらでも過度な受験勉強をしないようにすれば大きく確保することが可能であるので、一時の勢いで高校に行かないという選択を行わないほうがいいだろう。

そして、それでも高校に進学しないことを選ぶ場合には致命的な失敗に至らないために何らかの対策はしておくべきである。個人的には高校卒業程度認定試験ぐらい合格してから学校をやめた方がいいと考えている。それに合格しておけば、高校生に相当する期間が終了した後に何かしら進学できるところはあるだろう。また、テストの点のためにどうでもいいことを覚えるような勉強はしなくていいが、高校に行かない場合であってもそこで教えられる知識についてはある程度勉強しておいた方がいい。私は確かに高校に行かなかったが、そこで教えられる内容については勉強している。そしてそのすべてとは言わないが、それなりの割合で自分にとっては知る価値のあるものがあったと感じている。

追記:通信制高校についても良い選択肢となるかもしれない。


○志望校のレベルを下げる
今の日本で学歴が重視されているのは事実だ。しかし多少学歴を下げてでも自分の勉強時間を確保したほうが社会人になったときには総合的に有利になるのではないだろうか。私はこの書籍で受験競争を緩和することを推奨したが、時を経るごとに実際に学歴社会も緩和されるかもしれない。自身の人生をより自分の望み通りにしたいのであれば志望校のレベルは過度には上げないほうが良い。

また、企業はできる範囲で求める学歴を下げたほうがいい。何も考えずにただ高いレベルの大学に行った人間より自分でものを考える人間のほうが優秀である。

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