この記事は書籍「世界の基礎」の一部です。
以降は私個人の人間関係に関する見解である。
・自らを誇ることで他者を傷つけてはならない。また、自身の優れた点をむやみに他者に示してはならない。
・自身が評価されずとも相手に憤りを感じてはならない。相手を正しく評価することが難しいのはお互いに同じである(※これは誰かが自身が正当に評価されない状況の改善を求めることを否定するものではない)。
・他者が自身に対して実際に何らかの侮辱的であったり攻撃的であったりする感情や考えを持っているのだとしても、そのことは直ちにその状態を改めなくてはならないことを意味するわけではない。他者の内心に自身にとって不都合な感情や考えがあるときは、それによって自身にもたらされる害が大きく、その状態を割に合う労力で変更可能な場合に限ってその改善を試みればよい。
・他者が自身に対して無礼な態度で接することについてはいくらか受容的でなくてはならない。とりわけ自身の改善すべき問題点を指摘する他者の声については意識的に無礼であることを理由に切り捨てないように努めるべきである。
・何者かを名指しで批判することには抑制的になったほうが良い。名指しをせずとも他者の悪しき行為を改めさせることができる場合は多い。
・相手が指摘されたくないと感じている相手自身の欠点についてはそれが事実であっても不必要に指摘してはならない。もし指摘するのであれば言い方には十分な注意を払わなくてはならない。
・他者の身体的特徴にはむやみに言及しないほうが良い。また、他者の身体的特徴を馬鹿にしてはならない。
・他者に対して善人あるいは悪人の判定を下すことは控えたほうが良い。
・相手に報復しなくてはならないと思い込んではならない。
・相手に自身の考えを分からせてやらなければならないと思い込んではならない。
・むやみに他者の言動に干渉してはならない。むやみに他者を不快にさせる言動をしてはならない。
・他者に自身がしたくないことを要求された場合、道徳的観点などからそれをしなくてはならない理由がある場合を除き、無理にそれに応じようとせずに断っても良い。逆に他者にその人が嫌がっている行為を無理にさせてはならない。
・他者が自分と違うことを理由にその人を馬鹿にしたり排除したりしてはならない。
・他者を助けるために行われた行為についてはそこに勘違いが含まれたのだとしても決して馬鹿にしてはならない。
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