この記事は書籍「世界の基礎」の一部です。
情報収集
理想は得られる情報は全て得ることである。しかし実際にはそんなことしている時間はないので、与えられた時間の範囲でより高品質な情報をより多く集めるべきである。
大局を読む
未来の小さな動きのすべてを完全に読むことは人間の処理能力の限界から不可能である。長期的計画を立てる際は、全体の情勢を読むことを重視し、それが自身にとってより有利な形になるように自分の行動を決定するべきである。
しかし実のところ大局を読むことに力を割くのだとしても世界の未来を正確に予測することはほとんど不可能に近い。未来のあり方に影響を与える要素があまりにも多すぎるからである。したがって、不測の事態に対処するためにも、汎用性のある力や体力を十分に身に着けておいたほうがよいだろう。そのようにして自身の対応力を高めておけば未来予測を外した場合にそれが大きな問題に発展することを避けられる。ただし、蓄えた力に執着すると逆に身動きが取れなくなるので、それらの力はいずれ捨てるものだと思ったうえで蓄えたほうが良い。また、自身が蓄える力についてはそれが単一であることは多くの場合好ましくないと思われるが、同時に必ずしもその種類を多くすることが良い結果をもたらすとは限らない。
時代に合わせる
世界には個人の力では変えられない時代の流れというものがある。
無理にその流れに逆らおうとせずその流れに合わせて行動することが大切である。
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