この記事は書籍「世界の基礎」の一部です。
私は様々な思考法を思いついたが、それを実行すべきときに確実に実行する方法としてチェックリスト法を使用している。チェックリスト法とは、行うべき作業をあらかじめリスト化し、後にそれを確認しながら作業することでそこに書かれたすべての作業を確実に実行するという方法である。チェックリスト法を使用することで行うべき作業を漏れなく行うことができるようになる。例えば買い物に行く際に何を買うのか記録したメモなどもチェックリストの一種である。
私はあるテーマについて本腰を入れて考える際には、あらかじめ作成しておいた考察の際に実行すべき思考法のリストを確認し、そこに書かれたすべての思考法をもれなく実行するようにしている。それにより自身が。もしアイデアを出すために有用な視点をチェックリストにしておけば、強制的にアイデアを出すこともできるだろう。チェックリストはアイデアを確実に出すために有効な方法である。
しかしチェックリストを作成する際には注意すべきことがある。それは確認する項目の数が多くなりすぎると、そのチェックリストの実行に大きな時間がかかるようになるということである。私は普段使用するチェックリストについては、その項目が多くなりすぎないように注意している。私が頻繁に使用するチェックリストの項目数はせいぜい5つである。また、チェックリストに頼りすぎると、視点が固定され発想が偏る可能性もある。チェックリストに過度にとらわれないように注意しなくてはならない。