世界の基礎+α

世界の平和を実現するための方法を考えます

権力分立とは

この記事は書籍「世界の基礎」の一部です。

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政治権力の全てあるいはその大半が単一の個人あるいは組織に握られる政治体制においては、その個人や組織が権力を悪用し始めた場合にそれを止めることが非常に困難である。そこでその問題への対策として現在の恐らくすべての民主国家で採用されている考え方が権力分立である。権力分立とは、政治権力を複数に分けてそれぞれを別々の機関に運用させるようにし、更にそれらの機関に相互に監視と抑制を行わせることによって政治権力の暴走を阻止しようとする考え方のことである。また、そのように権力を分立させることは、必然的に権力を持つ各機関の権力の大きさを小さくし、それが暴走した場合の被害を抑える効果も生じさせることにもなる。以降では民主国家を維持するうえで必要な権力分立についてより本質的な側面から解説を行っていきたい。

なお、本著においては相互の監視と抑制を伴わずただ単にある権力を複数に分けて存在させることについても権力分立と称するものとする

 

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