この記事は書籍「世界の基礎」の一部です。
経営について
企業の経営者は世界の平和や人々の幸福の実現を目的として活動すれば結果的に多くの利益を上げることが可能である。何故ならばそのような方針を採用した企業は、結果的に優秀な人材を集めることができ、世界にも受け入れられ、多くの利益を上げられたり他の企業を上回ることができるようになるからである。私は何かそのような心構えでない経営者を非道徳的な存在として扱ったり、この考え方を持ちたくない人にこの考え方を持つことを強いたりするためにこのようなことを言うつもりはない。しかし、もしこの私の考え方に賛同できると思った人がいるのなら是非とも実際に試してもらいたいところである。
投資について
私はかつて投資に失敗したが、今後も自身の資産が十分に余裕のある状態となった場合には投資を再開する可能性はある。しかしそのときは以前の私とは違い、もはや自身の資産を増やすことを目標とした投資はしないだろう。私が今後投資をすることがあるとすればそれは徹底的かつ継続的な学習と考察の上で自身の資産のより効率的な保全と人類やその他生物への貢献を目的として行われるのである。もちろんそれらの目的の範囲内でより大きな収益を得ることは目指すが、利益を得ること自体は投資の第一の目標とはならない。もし資産を大きく増やさなくてはならない理由があるのだとしても、それは投資以外の手段によって実現するつもりである。(※以上はあくまで私の個人的な方針である)
その他
世界トップの富豪ばかりが優れた存在なのだとは思わないほうが良い。そのような人は確かに高い能力を持っているが、そうでなくとも優秀な人間はいくらでもいる。起業を志す者は、大きな利益を得やすい分野で起業することも、大きな利益は得難い分野で起業することもできる。当然後者の方を選択したほうは、成功したとしても世界で名の知れた富豪になることは難しいだろう。しかしそのような分野にも世界のために必要な分野は多い。そして非常に優秀な人間が、だからこそその分野を選ぶということもありうるはずである。
<<前の記事|一覧 |次の記事>>