この記事は書籍「世界の基礎」の一部です。
以降は私個人の幸福に関する見解である。
・目にした幸福のすべてを手に入れようとしてはならない
・幸福は完全でなくともよい
・苦しみは無理に消さなくともよい
・自身や自身にとって大切な存在が大きな不幸に直面したときには、無理のない範囲でその不幸を取り除き、同時に幸福に思えることを一つずつ増やしていけば良い。また、その際はどうにもならないことはあきらめても良いし、自身に非力さを嘆く必要はない。
・何かしら汚れのある状態こそがそれ以上の改善の必要がない状態とみなされるべきである。全く汚れのない状態をあるべき姿と捉えてはならない。
・日常の些細な活動を楽しむこと
家事やその他日常的な仕事は自身の人生における目標の達成には直接的には関係がないように思われることからそれをすることは苦痛に感じられることも多いが、そのような活動についてもできるだけ楽しむようにした方が良い。そしてそのようにするにはそれらの活動を行う際にその目標自体を忘れることが大切である。何故ならば苦痛は自身の望みが阻害されたときに生じるものであるが、望み自体を忘れてしまえば願望の阻害はおこらないからである。また、家事などの日常的な仕事を楽しむことができないほど時間的な余裕のない生き方は避けたほうが良い。
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